くもり止めコート付きの鏡が傷まみれになったのでDIYで修理


「洗面台の鏡が曇っているなぁ」と軽い気持ちで市販の鏡用研磨剤で鏡をゴシゴシ磨いた後に拭き取ると、鏡全体が傷まみれで真っ白です

後に説明書を読むと「くもり止めコート」付きの鏡で、研磨剤で磨いてはだめですと書いてありました。

製品は「LIXIL MLCJ1-753TXU-G」という洗面台で、鏡のみの交換部品「MMRZ473-RMB」は税別 11,500円との事でした。ちょっと磨いただけなのに悔しすぎます。 どうにか安価で元に戻したい。

キズ消しと言えばコンパウンドなので、とりあえずポリッシャーを使って1時間程磨いてみましたが、まったく状態はよくなりません。

ふと、表面の曇り止めコーティングを剥がせばよいのでは?と思いついたので最終手段としてコーティングを削り取る方法を試してみました。


スクレーパーで削り取ってみる

KTC ステッカスクレーパー KZS-40(1,905円)

使う道具は、KTCステッカスクレーパー KZS-40です。本来は自動車のガラス内側の車検証などのステッカーを剥がす道具ですが、堅牢な作りなのでガラスに傷を付けずに力を入れて異物を削りとれます。

※安価なスクレーパーであれば500円位で販売されていました。


必ず霧吹きなどで表面を湿らせながら、鏡が割れない程度に力を入れて削ってみます。

透明なフィルム状の物がきれいに剥がれました。これはいけそうです!

全体の半分くらいを削ったので後戻りはできません。まだ傷まみれです。


スクレーパーで全体的にコーティングを削り取ると、ガラスの表面を指で触れるようになります、コーティングの残りカスを除去するとピカピカになるのを確認したので、ガラス用コンパウンドとポリッシャーで一気に磨きとります。

※手元にポリッシャーがあったので使いましたが、時間をかければスクレーパーとコンパウンドだけでもきれいになると思います。

※ポリッシャーと書いてますが、電動ドリル + バフセットです。


ポリッシャーで一気に磨いた後に細かい汚れをスクレーパーで削り取ると完成です。作業終了後の写真は撮影していませんが、完全に元のピカピカの鏡の状態に戻りました。表面のコーティングを剥がしただけでガラスには傷一つ付いていません。

また、くもり止めコートが無くても表面に水垢などの汚れがなければ一切曇りません。鏡にコーティングしている曇り止めは、デメリットばかりであまり意味がないという事を知りました。

ネットで調べても鏡のコーティングを剥がしている事例がなかったので、元の状態に戻って本当によかったです。

鏡が傷まみれで憂鬱になっている方、最後の手段としてお試しください。