大雨・ゲリラ豪雨でトイレがボコボコ逆流するトラブルをDIYで安価に解決


数十年に一度の大雨が毎年のように発生する昨今の異常気象、戸建てにお住まいの方はゲリラ豪雨でトイレがボコボコと逆流していませんか?

というのも、最近自宅が記録的なゲリラ豪雨に見舞われて、トイレがボコボコどころか激しい水しぶきが飛び散る被害にあってしまいました!

今までは「ボコボコと音がなる」「トイレの水が抜けて臭い」程度だったので放置していましたが、ここまで激しい事になると何とか早めに対策を行わないといけません。

そして先日、良い製品を見つけた勢いで直ぐさま購入・設置して解決する事ができたので記事にまとめます。


なぜ大雨が降るとトイレからボコボコ音がするのか?

下水道には「合流式」と「分流式」があり、合流式の下水道では雨水汚水が同じ下水道管を通ります。つまり大雨が降ると「下水道管が溢れる=配管が溢れる=トイレが逆流する」のです。大雨でトイレがボコボコと音がする地域は下水道が合流式であると言うことです。


平常時

平常時は汚水は下水道管に向かって流れており、高低差があるので逆流する事はない。


大雨時

想定外の大雨が降って下水道管が溢れると配管内に水が侵入し、行き場を失った空気が逆流してトイレから排出される。これがトイレからボコボコと音がする原因です。


逆流対策として汚水桝から空気を逃がす

敷地内に必ず設置されている汚水桝(おすいます)から空気を逃がすとトイレから空気が排出されるのを防ぐ事ができるはずです。ただし汚水桝を常時開放してしまうと汚臭が漂うので逆流によって圧力が高まった時のみ開放する圧力弁が必要です。


対策時

圧力弁付きの蓋を探す

圧力開放蓋で検索すると、このような商品が複数見つかります。これは既存の汚水桝の蓋だけを取り替えるというよりは、枠ごと交換する事を前提としているようです。

この商品を購入して既存の汚水桝の蓋とサイズが合えばそのまま使えますが、サイズが合わなければ枠ごと交換しなければなりません。


既存の汚水桝の蓋に圧力弁をDIYで取付ける

自宅の汚水桝はコンクリで固められており枠ごとの交換は不可なので、他の商品を探した結果、既存の汚水桝の蓋に後付で追加できる圧力開放キャップという商品を発見しました。これなら簡単にDIYできそうです。モノタロウでは送料別の835円で販売されており財布にも優しいです。

未来工業 圧力開放キャップ AKC-32G(835円)

キャップの裏側に口をつけて息を吹き込むと弁が開き、息を吸い込むと閉じる事を確認しました、比較的軽い圧力で弁が開く感じです。


木工用のホールソーで穴あけ

マニュアルにはコアドリルで穴あけと記載されていましたが、ちょうど32mmの木工用のホールソーがあったので「まぁ、樹脂だし穴開くだろ」と思って試してみました。


木工用のホールソー

はい。簡単に空きました。よかった。道具を追加で買わずにすんだ。


バリ取り後に塩ビ用の接着剤で固定して設置

ヤスリでバリを取った後、塩ビ用の接着剤を本体と蓋に満遍なく塗って接着します。

設置完了。作業自体は15分くらいで終わりました。本体以外は追加で道具を買い揃える必要もなかったので本体代の835円のみで安価にDIYが完了しました。

さて、効果の程は次のゲリラ豪雨で確認いたします…。